これからお話するのは、ある日おだんごが俺の部屋に来た時の話。






「ったく。なんでいきなり来るかなぁ。」
「来ちゃダメだった…?」
「(そんな目で俺を見るなっ!)いや別に良いけどさ…。」

今日は久々にオフの日。その事を昨日お団子に話すと

「明日星野の家に行きたい!!!」と突然言い出して
俺としては、断りたくなかった。というよりむしろ嬉しかった。
あいにく今日は俺1人留守番してたからよかったけど。
ここに夜天とか大気がいたらうるさいだろうなあ…


「にしても、さっすがアイドルの部屋ね〜。広いったらありゃしないじゃない!!」
「あぁ、一応トップアイドルだからそれなりの部屋には住んでおかなきゃいけないからな。」
「へぇ〜。色々と大変ねぇ〜。 あ、ねぇ星野!!ケーキ無いの!?」
「・・・。あるけどお前もしかしてそれのために来たのか?」
「ち、違うわよ!!」



ほっぺたを膨らまして拒むおだんご。まぁどんな理由にせよおだんごから来てくれたのは嬉しい。
そして、キッチンからケーキを持ってきた時、お団子がなにやら熱心に雑誌を見ていた。
後ろから覗き込むように雑誌の中身を見ようとした。

「おーい。もって来たぞー。 ん?何見てんだ?」
「わっ!!!あ、ありがとう!」

だが咄嗟に雑誌を閉じて、隠してしまった。
どうも怪しい・・。何か引っかかる。大抵雑誌を読まないタイプだと愛野達から聞いたのだが
そんなおだんごが熱心に何を読んでいたのか…。気になる。



「わーっ!!おいしーvv ってどうしたの?なんかついてる?」
「なぁ、さっき何読んでたの?咄嗟に隠しちゃってさ。」
「(ギクッ!)ゲホッ!!ゲッホゲッホ!! 水!!水ちょうだい!!」
「わっ!!大丈夫かよ!」


水を急いで渡し、一息ついたおだんご。動揺したようだ。必ず何かあるはず。

「ふぅ〜。い、いやぁ…別に何も読んでないわよっ。ただパラパラーッと見てただけよ!」

怪しい。一瞬顔が引きつった。そして手も止まった。これは怪しすぎる…。
パラパラっと捲っている様子は無かった。
何かの記事を熱心に読んでいた。俺の目に狂いは無いはずだ。




「へぇ〜。俺になんか隠してない?」
「な、何言ってんの!やーね!!何も隠してなんか無いわよ!アハハ☆」

と手を振りながら笑顔で拒む。逆にそれが怪しいっつうの。

「じゃあさっきの雑誌貸してよ。」
「えっ、な、なんで…?」
「いや、お前が見ていた雑誌はどんなのかなーと思ってさ。」
「えーと…あっれーあたしどれよんだっけー??? 分かんなくなっちゃった!!」



いかにもわざとらしく、分からないふりをするおだんご。
確かにそこには、何冊か雑誌が散らばっていたが、明らかにお団子が読んでいたと思われる雑誌は無かった。
まぁ、おだんごが咄嗟に隠したからだろうけど。





「なんでそこまでして隠すんだよ。何か俺が読んじゃいけないものなのか?」
「やっ!! そういうわけじゃないんだけどね…うん。」
「じゃあ見せろよー!」
「い、いやだ!!」



とここで奥の部屋から電話が鳴った。タイミングが悪いやら良いのやら。

「ちょっと待ってろよ。」












―――やっと行ってくれたぁー。
どうやら話を聞いてると、少し長そうだ。
『今のうちに!!』


さっきの雑誌を取り出し、"スターライツ特集"のページを捲る。
そしてそれぞれ3人についての記事・そしてインタビューがあり、星野光のページを見る。



Q.好きな女性のタイプは?
A.明るくて前向きでどんな人にも平等に優しく接してそして俺を想ってくれる人。

Q,好きな物は?
A.お団子です。(←食べ物ではなくて、うさぎのことだったりする。)

(お、お団子・・・。あいつ食べた事あるんだー。)
Q.憧れの人は?
A.すぐ近くにいる人。
(それ憧れだなんて言わないんじゃないの・・・。)





ケーキを食べながら、熱心に読む。
星野にこういうことを聞くのは、普段なかなか出来ない。
かといって、こういう雑誌を買う事も出来ない。(恥ずかしいじゃん!!)
だから、美奈子ちゃんたちの家にいったときは、熱心に読んでたりする。
けどそんな事星野に知られたら恥ずかしい。次第にケーキを食べる事も忘れ、黙々と読むうさぎ。




「へー。俺のページを読んでたってわけね。」
突然後ろから星野の声にびっくりするうさぎ。




「ぎゃっ!!!せ、星野いつ電話終わってたの…?」
「もう3分くらい前から終わってたけど。にしてもそんなに俺の事気になるの?」
「違うわよーっ!!」
「まっそういうお団子も可愛いけどなーっ♪」
「なっ!////」



というわけで。
隠し事がバレてしまったうさぎは、翌日星野にケーキをおごらされたそうです。






*おまけ*
その後、お出かけから大気と夜天が帰ってきた。


「あっねぇ!星野はどんな人が好きなの?」

雑誌を読むのをやめて、相変わらずケーキを食べながら話すおだんご。

「んー?そりゃあもちろんプリンセスが好きだけど?」
「そ、そう。」

ちょっとむすーっとするお団子。

「けどお団子の方がずーっと好きかな。」
「た、食べ物が一番なの…?」
「・・・。」
「えっ、どうしたの?」
「君ってホントバカを通り越したバカだね。星野がかわいそう。」
「えっ、なんでなんで!?」
「夜天。いくら本当のことでも言っていい事と悪い事がありますよ。おっと失礼。」
「あーっ大気さんまで!みんなひどーい!!!」




やっぱり最後まで勘違いするお団子だった。
***
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