■その1
もしも、星野とうさぎが教師と生徒の恋人だったら。
「遅い」
すれ違い様に「今日は補習。理科室へ来い」と言われて気分が優れないまま来たのに
理科室の扉を開けた瞬間、そこには不気味に笑う先生が居た。
いつもは似合わないほどキッチリとした服装なのに、何故かネクタイが緩んでいた。
そんな格好にドキっとしてしまったのが悔しい。
相変わらず先生の匂いでいっぱいの理科室だったけれど、やっぱり整理整頓はされてなくて。
まぁ元々ここの理科室は使用されてなくて、今は新理科室を使用しているから当たり前なんだけれども。
ちゃんと片付けた方が居やすいでしょ、と言ったときに、逆に汚い方が落ち着くもんなんだ、と言われた気がする。
「これでも急いで来たんだから!」
「ふ〜ん?まぁいいけど。早く入れよ」
入ったのと同時に後ろの引き戸がガラガラと音を立ててカチャリ、と聞こえた。
「そこの椅子に座って」と指示が出され、先生の指す椅子へ大人しく移動をした。
先生はちょうど向かい側に座って終始ニコニコしていた。
手に持っているペンをくるっくるっと回しながら。
「あ、の…あたしなんか悪いことしたっけ?」
「したの?」
「いや、その、呼び出されたから。」
「俺の見る限りじゃしてないように見えるけどな。先生達も何も言ってなかったし」
「そ、そう」
「何を今更ビクビクしてんだよ。ほら、もっとリラックスリラックス〜」
わざわざ席を立って肩を揉んでくる先生が怖いと思ったのは初めてかもしれない。
その声、表情からして何かを企んでいることは絶対だ。
「分かってるんだろ?」
「何がよ」
「今からしようとしていること。」
「補習、でしょ?」
「そう補習。よくわかってんじゃん」
揉んでいた手が止まったと思えば、今度は抱きついてくる始末。
大好きなキンモクセイの香りがして心地よくなってしまう。
「好きだよ」
甘く耳元で囁く先生の声がくすぐったくて、もぞもぞと動いた。
「きょ、教師がこんな事していいんですかー?」
「たまにはこういうのも良いかなってね。」
「危ない人ですね」
「ハハッまぁな。でもスリルを感じるのも悪くないぜ」
「落ち着かないのは嫌いです」
「まぁすぐに二人だけの世界に入れるよ」
「……嫌な人」
そう言うと「好きな人って言ってくれた方が嬉しいけどな」と皮肉っぽく笑われた挙句
何かの冊子を渡され、ヒラヒラと動く冊子の表題を見れば『中学3年 理科 惑星について 1』の文字。
「な、にこれ?」
「だから補習。中3レベルならお前も解けるだろ?」
「・・・・」
「なに?期待してたの?」
自ら危険を冒すようなことはしたくないんだよ、なんてニヤリと笑ってデコピンをする。
もう図星の中の図星だったために反論が出来るはず無くて。
未だに目の前でヒラヒラと動いてる冊子をバッと奪い取って投げてやった。
「あ、おい!」
「先生のバカ!」
そして勢いに任せて緩んだネクタイを掴んでキスをしてやった。
悔しい悔しい悔しい……。
先生のいつも飲んでいるココアの味がした。
「・・・バカ。」
「…ハハッ参ったなぁ。」
「先生なんて知らない。絶対キスも何もしてやんないんだからね!」
「まぁまぁそう言うなって。おだんごの為に言ってやってるんだからな」
こうやって子ども扱いする時が一番嫌いだ。
先生だってまだ若いくせに、こういう時だけ大人ぶってくる。
せっかくしたキスもスルーされて鼻で笑われて。
なんなのよ、もう。
「この問題集を、そうだな…10ページ出来たらケーキ食べ放題に連れて行ってやるよ」
「…そ、その手には乗らないんだから!」
「ふーん。別にご褒美要らないなら助かるけど。」
「………やっぱりいるかも」
「最初から素直にそう言えよ。じゃあ、頑張ろうな。」
なでなで
でもやっぱり最後は先生に丸く収められてしまう。
だけど、頭を撫でてくれたり、やる気を起こそうとしてくれる先生が好きな私は
異常なのかも。
***
■その2
もしも、星野とうさぎが夫婦だったら。
いつも寂しい思いをしてるアイツのために、1日オフを取って主夫になっていた。
そんなのいいよ、と苦笑気味で遠慮するのを そういうわけにはいかないだろ?と言って。
「…じゃあなんでも頼んじゃうよ?」
「どうぞどうぞ。なんなら1日ベッドに居てもいいけど?」
「バカッ!」
「いてて」
相変わらず幼い面を見せる。いくつになっても子供だな、と茶化せば その方が私らしいでしょ、なんて開き直られた。
さすが俺の妻だな、なんて思ったり。
「んーじゃあ、まずは何からしたらいい?」
「……マッサージしてくれ、る?」
「分かりました、奥様」
「似合わないー」
小さい肩を優しく揉んでやる。少しでも力を入れれば折れてしまいそうだった。
普段の家事からか、それとも運動不足かは分からないが、肩が結構凝っていた。
「そうなの?」
「って俺は思うんだけど、家事のしすぎだと思いたいね」
「…まぁそういうことにして?」
「けどさ、高校生の時まさかお前が料理できるとは思ってなかったぜ」
「なっ!…あたしも思ってなかったけど。」
「だろ?それが今ではなんでも作れるようになって。何かこえーよ」
「なんでよ!星野のために頑張って練習したのに!」
「痛い痛い!すぐに頬を抓るなよ」
「だってー」
膨らんでいる頬をぽんっと突いてやると、何故かニッコリと笑った。
時々、おだんごの行動が分からなくなって不意打ちをくらう。
「星野好きだよ。大好きだからね!いっつもありがとう」
満面の笑みで言われると弱い。
嬉しさがついつい顔に出てしまってニヤけた笑いになってしまった。
「星野は?嫌い…?」
「嫌いじゃねーよ。むしろ世界で一番愛してる。」
「えへへ〜よかった!私も大好きだからね」
こんな時、俺はなんて幸せ者なんだと感じる。
そんな彼女をいつも家に1人にさせて罪悪感がこみ上げてきた。
…今日が終わるまでずっとずっと傍に居てやろうかな。
その笑顔を見飽きるまで。
・・そんな日はきっと死んでも来ないだろうな。
一周年記念☆御礼小説*4作目*星野×うさぎ
最後はやっぱり当サイトのメインカップル、星うさ><★
今回は"もしも〜"シリーズで行ってみました。え、ネタ切れ?違いますよv(怪しい)
この2人はどんな関係でも絶対甘いはず。
星野は相変わらずうさちゃんに弱くて、うさちゃんも星野に弱くて。
星野が先生だったら絶対イジワルだろうなぁ、と思う反面
旦那さんだったら妻思いのいい人になるんだろうなぁ、とかとか。
うさちゃんが生徒だったら、星野先生(笑)に毎日補習されてそう、とか
奥さんだったらドラマの共演者に嫉妬して、旦那さんを困らせて、とか。
いやぁ…妄想万歳です><♪(危)
上手く書ききれなくてごめんなさい(。´Д⊂)
こんなのでも、妄想の材料になれば嬉しい限りですv
それでは…皆さん本当にありがとうございました!