何故か急に君と星を見たくなったので、夜遅くに電話で誘うと
意外にもOKの確認が取れた。
急いで望遠鏡をかついで、学校の屋上へと上る。

「うーん・・と・・・お、よし見えたぞ!!」

本当!?と感激の声を上げ、望遠鏡を覗き込む。
肉眼では見えない星も望遠鏡ではコンペイトウが夜空に散らばったかのように
綺麗にまるで宝石のように輝きを僕らに見せる。
望遠鏡を覗きながら僕に語りかける君。


「私ね・・・」
「星野って名前を暇つぶしに辞書で引いたの。そしたら・・・星野って星の集まりなんだって。」
「うん。」そう・・・。あのお方が名づけてくれた大事な贈り物。
「星野の親はすごいねっ。だって星野にピッタリの名前をつけてて。本当にすごいと思うの。」
「星野は名前のとおり星の光が集まって出来ているみたいに、いつもキラキラしてるんだもん!!」

そういいながら、僕を方を見つめる君。

―そんな瞳で見つめられたら、思わずぎゅっと抱きしめたくなる。



見るもの全てをそんな気分にさせる魔法の瞳にかかってしまった。


「あっ流れ星っ!!ねぇ、星野は何かお願い事しっ…」

振り向き様に君に口付けを贈る。
そのときに見た君の瞳は…星よりも何よりもキラキラと輝いていたのを
僕は覚えている......


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ちょっと気分転換に一人で車を走らせていた。

海辺に着いて、ぼんやりと波の音を聴きながらふと夜空を見上げた。
そこには大きな満月とその満月の光に集まる星達が目に入った。
それはあの子とあの子の魅力に惹かれている物たちみたいで、ちょっと笑ってしまった。
思わずあの子の声が聴きたくなって、いつの間にか電話をかけていた。

「もしもしー?」
「やぁ、こんばんは。」
「はるかさん!ビックリしました…こんな時間に電話なんて…。」
「驚かせてすまないね。でも何故か君の声が聴きたくなって…迷惑だったかい?」
「とんでもないです!! でも、どうして聴きたくなったんですか?」
「んー…なんでだろうね。君が気になったから、かな?」
「はるかさん…!」

電話の向こうで君はきっと、耳まで真っ赤にしてうつむいているんだろう。
どこまでこの子は僕を惹き付けているのだろうか。

「君の声が聴けてよかった。これでゆっくり眠れそうだ。」
「そんな……」
「じゃあ、またね。おやすみ。」
「おやすみなさい。」


優しいおやすみの言葉をきちんと脳内に入れ込み、電話を切る。
僕はきっと一人の女性。としてみているわけじゃないんだと思う。
憧れの美しい女神。として君を見ていると思う。
それはきっと変わらない。そしてこれを超えてはならない。
この危険な思いに…僕はいつまで絶えられるかな。


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俺が愛してる。といえば君は決まって大好きよ。と言ってくれる。

暗闇の中、一際輝く光を放ち続け絶対に負けることなんてない。
愛する人のために戦う君は・・きっと宇宙よりも美しい女神なんだ。
そんな事を夜天に輝く星達を見ながらふと思った。

「なぁうさこ。」
「んー?」
「いつまでもこの平和が続くといいな。」
「そうだね。私は…まもちゃんがそばに居てくれるだけで平和を感じるけどねっ」
「そうか…」


いつか見た未来で、君と俺は幸せそうに暮らしていた。

未来でも…このような星空を一緒に眺めることは出来るのだろうか。
夜天に輝く月を眺める事は出来るのだろうか。



「あの星・・すっごい綺麗!1番星かなぁ?」

だけど君の笑顔を見ると、そんな不安を抱える必要も無い。

君と一緒にいるだけで、どんな事も叶うような気がする。
それは…きっと君を愛しているからだろう。


危険な目に合う度に愛が深まる。
それはまるで蕾のままだった薔薇が、美しく綺麗な水を浴びる事で綺麗な華を咲かせるようで。
俺達もまだ蕾だ。でもいつか綺麗な愛の華を咲かせる日が来ると俺は確信する。


君との愛の華が咲くことを。
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